「ハリー!!!」
「何だい?そんなに騒いで。」
ロンは朝早くハリーを起こして昨夜のことを話した
「よかったじゃないか!!」
「キミのおかげだよ、ハリー。」
「いや、キミが頑張ったからさ。」
ロンとハリーはかなり上機嫌だった
そして大広間へ行きハーマイオニーにも話をした
「おめでとう、だけど前にも言ったように人間と人魚が結ばれることはないのよ。」
あんまり関わらないほうがいいと思うけど。」
ハーマイオニーはむすっとして朝食を済ませ大広間を去った
「なんだあいつ。」
「ねぇ、人間と人魚が結ばれないってどういうこと?両思いでも結ばれないのかい?」
「さぁ、ただ昔からそう言われてる。ってハリー、僕は好きとかじゃなくて・・・彼女のことがもっと知りたいだけなんだ///」
「ホントにそれだけ?じゃぁ何で知りたいのかなぁ?」
「な、なんだよ、ハリー。」
ハリーにからかわれながらもロンは幸せだった
「はぁ、早く夜にならないかなぁ。」
湖の奥深く
は幸せそうに昨夜のことを思い出していた
「これで人間の世界にちょっと近づける。だって人間とお友達になったんだもの。でもお父様には絶対内緒にしなきゃ。」
は今晩ロンと会うための準備をする
夜
ロンは湖に来た
すでに待っていてロンの姿を見つけると手を振った
「こんばんは。」
「あ、あぁ。こんばんは///」
が笑顔で迎えるとロンは照れくさそうに挨拶を返した
それから今日あったことなどをお互いに話し
終わったころにロンが別の話題をふった
「そういえば、の髪飾りの花きれいだよな///どうしたの?」
ロンは別に花に詳しいわけではないが
が以前悲しそうに眺めてるのを見たので聞いた
「これはねぇ、私が産まれた時にお母様から貰ったの。名前は知らないけど願いをかなえてくれるんだって。」
「すごいね、それ!!は何か願い事してるんだろ?」
ロンのきらきらした目を見てが悲しみの混じった笑顔を見せた
「うん、一応ね。でも叶うわけないの。」
「どんな願い?」
「私ね、人間になりたいの。みんなと歩いたり走ったり踊ったり飛んだり・・・いろんなことしてみたい。」
思いがけない答えにロンは驚き考えさせられた
自分がいつもしてる当たり前のこと
それがには出来ない
そして彼女の夢だった
人間にしてあげることは出来ない
それでも彼女のために何かしたかった
「いつか、きっと人間になれるよ。それまでは、僕がにいろいろ伝えてくよ。」
「ロン・・・。」
ロンのそんな気持ちには涙を流した
「ありがとう。すごく嬉しい。」
「こんなことしか出来ないけど・・・」
ロンはうつむいた
「ううん。十分です。その気持ちが嬉しいの。」
はロンの手をとって涙をためたみず水目でロンを見つめ笑顔を送った
「・・・・///」
の笑顔にロンは顔を赤らめた
それとともに心臓の鼓動も高鳴った
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