・・・・・・
何処にいるんだろう
早く伝えたい
僕がホントに好きなのはキミなんだ
どこにもいない
大広間を出ていろんなところを探した
談話室、図書室、外だって
ハグリッドの小屋にも行った
そういえば・・・・・
は何でいきなり出て行ったんだろう??
いつもと違った
の目は悲しそうだった
早く会いたい―――
「あっ。・・・。」
息を切らせながらふくろう小屋まで走った
そこにはロンの思ったとおりの姿があった
自分の腕にふくろうを乗せて
近づくとのほかにもう一人いるのに気がついた
ジョージ?
2人で楽しそうに話している
本当なら・・・・
僕はそれに割り込んででもに自分の気持ちを伝えなきゃいけない
でも――
ジョージはに気持ちを伝えているのだろう
は?
考えると怖くて
勝ち目のない自分が悔しくて
足が気持ちとは逆のほうに進んだ
それでも
僕はここまで来たじゃないか
少し遅かっただけなんだ
ジョージを選んだのは彼女のほうだ
あれからとは一言も話していない
彼女を避ける日々が続いた
一緒にいるとどんどん好きになってしまう
それが怖いんだ
僕の気持ちはもう届かない
クリスマスの夜
ダンスパーティーが始まった
ハリーもロンもとりあえず相手を見つけていた
ハーマイオニーは三校対抗試合の選手のビクトールと踊っていた
「ハーマイオニーのこと知ってたかい?」
「全然。何にも言わなかったよな。」
ハリーと合流したロンが驚いたように聞いた
「、いないね。」
「・・・あぁ。」
聞きたくなかったその名前
聞くだびに心が締め付けられる
僕まだのこと好きなんだ
「「メリークリスマス!!」」
2人の目の前にフレッドとジョージが現れた
「メリークリスマス。」
ハリーが挨拶を返した
ジョージ
会いたくなかった・・・・・
僕はジョージに負けたんだ
2人はハリーと楽しそうに話をしていた
「あれ?ロン、は一緒じゃないのか?」
「えっ?」
あろうことにそう聞いたのはジョージだった
よく見るとフレッドの隣にアンジェリーナがいて
ジョージの隣には・・・同じグリフィンドールの女性がいた
「だって・・・はジョージと一緒じゃ・・。」
ロンは混乱状態だった
「いや、誘ったんだけど断られたんだよ。どうしても一緒に行きたい人がいるからって。」
どういうこと?
それよりも僕は勘違いしてたんだ
勝手に2人が付き合ったことにしていた
あの場から逃れる情けない自分を正当化しようと
情けない・・・
どこにいるんだろう??
「ロン、のこと探してきなよ。」
「えっ、あぁ。ゴメン、ハリー。僕ちょっと行ってくる。」
ロンは部屋を出た
はおそらく今あそこにいるだろう
の1番好きな場所
伝えるんだ――――
ならきっと僕の思いを受け止めてくれる
叶わなくてもはこれからもずっと僕に笑いかけてくれるだろう
だから行かなきゃダメなんだ
「!!」
一生懸命走ってやっと着いたふくろう小屋
「ロン!?どうしたの??」
やっぱりはここにいた
「あのさ・・・話し・・たいこと・・が・あるんだ。」
息を切らせながら声を出した
それからロンは深呼吸をして話し始めた
「、僕ずーっと前から君のことが好きだったんだ。」
「・・・えっ!?///」
は自分の頬が赤くなるのを感じた
それと同じくらい頬を赤らめたロンが再び深呼吸をして話し始めた
「僕たちは友達としていつも一緒にいた。それで毎日幸せだった。
でも一緒にいればいるほどキミを好きになっていった。そしてどんどん気持ちは伝えにくくなった。
この関係を壊して、と一緒にいられなくなるのが怖かったんだ。
自分の気持ちを誤魔化すために他の女の子をダンスパーティーに誘った。
でも君のことを思うだけで苦しかった。
との友達関係が崩れても自分の正直な気持ちをに伝えたかった。に誤解されたくなかったんだ。」
やっと全部言えた
これが自分の気持ち
もうこれからどうなるかはわからない
でも後悔はしない
これでいいんだ
「!!??・・・?」
は泣いていた
「ゴメン、僕・・・。」
どうしたらいいかわからなかった
ただ自分が泣かせたのだと謝った
しかしはまた予想外にもロンのほうへ歩いていき抱きしめた
「!!??//」
ロンの顔は先ほどより赤みを増した
「ロン、私あなたと同じ気持ちだったの。ずっとずっと好きで、でも伝えるのが怖くて・・・・。」
あぁ、―――
「私たちやっぱり気が合うんだね。」
僕は今幸せだよ
「もちのロンさ!!」
やっと君の笑顔を手に入れた
「、今からだけど一緒にダンスパーティー行かない?」
確かに友達としての関係はもうおしまいだ
「うん!行こう!!」
これからは恋人同士なんだ
神様はホントに意地悪だわ
神様はきっとどちらの気持ちも知っていたんだわ
でも秘密にしていたの
だけど
だからこそ今私は彼の側にいられる
強い絆で繋がった大好きな彼の側に
fin...
戻 めにゅ