やっと願いが叶ったのに
陸に上がって
大好きな人と毎日一緒にいられるのに
やっぱり淋しい・・・
想いを告げる歌
「ー。」
朝早く談話室に彼の声が響き渡る
「おはよう、ロン。」
「おはよう。」
2人は笑顔で挨拶する
「ゴメンネ、こんな朝早くに・・・。」
「いいよ。しょうがないから手伝ってあげるよ。」
クスクスと笑っては自分の羊皮紙を取り出した
ロンは今日までの宿題をすっかり忘れていて
に助けを求めたのだった
「ありがとう、助かったよ。でもよくこんなの終わったね。」
ロンはの羊皮紙をじーっと見ながら感心した
「だって勉強って楽しいよ。新しいことばっかりでおもしろいもん。」
「、ハーマイオニーの影響うけてるんじゃないのかい?」
「アハハ、そうかもね。」
呆れるロンには笑顔で返した
こんなに毎日幸せなのに
私はホントに罰当たりだ・・・
「・ぃ・・おーい、・・・。」
「わぁ。あれ?」
はあたりをきょろきょろ見渡した
談話室はグリフィンドール生でいっぱいで
の周りにはハリーとハーマイオニーがいた
「おはよう、。」
「あ、私寝ちゃってたんだ。・・・おはよう、ハリー、ハーマイオニー。あの、ロンは?」
「まだ頑張ってるよ。」
ハリーは後ろで必死に宿題を写しているロンを見せた
「ちょっと、ロン。あなたが朝からを付き合わせるからよ。はね・・・」
「ハーマイオニー!!」
何か言い出しそうなハーマイオニーをは急いで黙らせた
「あ、ごめんなさい、なんでもないわ。」
「何だそれ?まぁ、いいや。もう終わったよ。」
4人は朝食を食べに大広間に向かった
その夜遅く
はベッドを抜け出しあるところへ行こうとした
「待って、。」
「あ、ハーマイオニー。」
部屋を出ようとしたときはハーマイオニーに引き止められた
「あなた昨日だってあんまり寝てないじゃない、こんな生活身体壊しちゃうわ。」
「大丈夫だよ、それでも行きたいの。」
「・・・。」
「心配してくれてありがとね。」
はふわっと笑ってドアを閉めた
外を歩いて一時経つと湖のあるところに着いた
とロンが初めて出会った
そして昔彼女の暮らしていたあの湖
「いつか届くよね。」
「・・・いつも・・そう思ってここで歌ってたのかい?」
「ロン!」
誰もいないと思っていた木の影からロンが姿を現した
「あ、あの・・・違うの。なんでもないの。」
ロンのおかげで人間になれて
ずっと一緒にいられているのに
家族に会いたいなんて言えなかった
慌ててその場を去ろうとするの腕を引っ張って
ロンは自分の身体の中にを収めた
「ハーマイオニー伝いでハリーから聞いたんだ。気付かなくてごめん。」
「ロン?」
「やっぱり、家族に会いたいよね。みんなはが死んだと思ってるんだもんね。」
ロンは力を入れてもっとぎゅっとを抱きしめた
「ゴメンネ、ロン。私・・自分が生きていることだけでも知らせたくて。」
は涙ぐみながらロンに訴えた
「ロンと一緒にいられるだけで幸せなんだよ。でも、でもね・・・。」
「わかってるから。」
ロンは優しくの頭を撫でた
「ロンー。ありがとう。」
はぎゅっとロンを抱き返し笑顔を見せた
「な、なんだよ///」
「えへへ、ロン顔真っ赤。」
「うるさい///」
このあと2人は湖向かって一緒に歌った
私は今こんなに幸せなんだよ
愛する人に守られて
大切な友達もたくさん出来たの
私の想い
きっと届いてるよね
fin...