僕は何をやっているんだろう
何をやっても上手くいかないし
かっこいいことは何一つ出来ない
理想の僕はちゃんとあるのに・・・
自分
「はぁ。」
談話室で頬杖を付いてため息をつくロン
「どうしたの!!」
「わぁ!!」
後ろから驚かすように大きな声で話しかけてきたのは
同じ学年で同じ寮の・
「そんなに驚かないでよぉ。」
「驚かしたくせに・・・。」
ロンが呆れた口調で言うとはにこっと笑った
「それで、どうかしたの?元気ないよ。」
「が元気ありすぎなんだよ。」
ロンは再びため息をつく
「うーん。それはそうかもしれないけど、やっぱりロン元気ない。」
「そ、そんなことないさ。」
ロンは彼女が心配してるのはわかっていても言う気にはなれなかった
「そう?じゃあいいけど。何か悩み事とかあったら言ってね、いつでも聞くから。」
それだけ言っては談話室を出た
その顔は心配でいっぱいだった
ビルもチャーリーもパーシーもみんな優秀で
フレッドとジョージは悪戯好きだけどクイディッチの選手
ハリーは"例のあの人"を打ち負かした有名人で
クイディッチの名シーカー
周りのみんなはこんなにすごいのに
僕は何なんだろう
「ロン。」
誰にも相談することも出来ず一人悩むロンの目の前にが再び現れた
その顔は満面の笑みでいまのロンにとっては向けられたくない表情だった
「何、?」
「そう怖い顔しないで。あのねぇ・・・」
「うるさいんだよ!!」
ロンは大声を出した
「・・・ロン?」
「キミに僕の何がわかるていうんだよ。人の気も知らないで話しかけないでくれよ。」
ロンは部屋に戻ろうとの横を通ろうとしたとき
勢いあまって思いっきりにぶつかりは倒れた
そのとき、の手からたくさんの花が落ち床に散った
「あ、その・・・ゴメン。」
ロンはその状況を見て
怒りに任せにひどいことをしてしまったことに気付く
「・・・いいの。大丈夫だよ。花、散らばっちゃったね。ほら、花って癒しの効果あるでしょ?
だからどうかなぁって思ったんだけど・・・これじゃダメだね。私捨ててくる。」
は悲しみを抑えようとしたが声が震えていた
「。」
彼女は黙ったまま散った花を集め部屋を出た
「かわいそうに。それにしてもひどいわね、ロン。八つ当たりもいいところだわ。」
「ちが・・うの。ひっく・・私がうる・・さかったから。」
はハーマイオニーに先ほどのことを話した
そこでいままで我慢してきた涙があふれた
「何で庇うのよ。」
「きっと、ロンも辛かったんだと思うの。だからいいの。」
「あなたってホントに良い子ね。」
ハーマイオニーは優しく微笑みの頭を撫でた
「!!」
の気持ちが落ち着いてきたころロンが息を切らせながら走ってきた
「ロン。」
は一瞬ロンを見たがすぐに視線をそらした
「ロン、あなた何しに来たの?」
ハーマイオニーはロンを睨んだ
「に・・話があるんだ。」
「まぁ、勝手な人ね。さっきは話しかけるなとか言っといて・・・」
「ハーマイオニー、ありがとう。大丈夫だよ。」
「でも・・・。」
ハーマイオニーにもう一度「大丈夫。」と言ってからロンに微笑んだ
ハーマイオニーはその場を離れた
「さっきはゴメン。僕、ずっと悩んでることがあって、イライラしてついキミにひどいことを・・・。」
「いいの。わかってるから。」
あんなにひどいことをした自分に普通に話して笑いかけてくれるにロンはより心を痛めた
「話してくれるよね?」
「うん。」
今度は断ることも出来ずロンは頷いた
そして、今まで思い悩んでいたことを話した
「ロン、そんなことで悩んでたの?」
の声が先ほどまでのか細い声とは違って
いつもの張りのある声だったのに驚きロンはを見た
そこにはいつもの明るい笑顔でロンを見ているの顔があった
「そんなこと悩む必要ないよ。だってロンはロンだもん。」
「はぁ?」
「あなたにはあなたしかもっていない素敵なところをたくさん持ってるわ。
ロンは何度この学校を救った!すごいことだよ!!」
「それは・・まぁ//」
ロンは褒められ照れ笑いした
「それに、友達想いで、優しくて、私を楽しませてくれる。
・・・私、ロンがいてくれてとっても嬉しいよ///」
「へ?」
顔を赤らめて言うにロンは呆然とし
間抜けな声を出した
「私ね、ロンの事ずっと好きだったの///」
が恥ずかしがりながら告白するのを見てロンはさらに顔を赤くした
普段の明るく元気なとは違って
今のは可愛らしかった
そしてロンは彼女が女の子であることを改めて認識した
「僕、今のことすっごくかわいく見えた。」
「えっ?」
「だから、好きになっちゃったかもってこと!!///」
ロンは勢いよく言ってを抱きしめた
「・・・かも?」
は笑顔でロンの顔を見上げた
しかし今のロンには恥ずかしすぎてを見ることは出来なかった
それでも勇気を出して気持ちを告げる
「好きだよ、///」
Fin...
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