白馬じゃなくて


馬車でもない


大きなお城だっていらない


魔法の絨毯にのって迎えに来てください


本当の愛を持って








憧れの王子様







「アラジン?」


談話室

茶髪で肌の白く可愛らしい少女が読んでいた本を上から覗き込む赤毛の少年


「わぁ!フレッド!!」

「そんなに驚かなくてもいいじゃないかぁ。傷つくなぁ。」


フレッドはニヤッと笑った


「ゴ、ゴメンネ。えっと、どぉしたの??」

「べつにぃ、可愛いが何してるか気になって。」


「もぉ!!からかわないで///」


は赤面した


、さっきから読んでるそれは何だい?」

「あっ、これ?『アラジン』っていう本でとってもいいお話なの。」

「マグルの本?」

「うん。ハーマイオニーが小さいころに読んでた本をくれたの。」


は再び夢心地に本を読む


「そんなにおもしろいのかい?」


フレッドは眉を寄せて不思議そうに彼女を見る


「すっごくいいよ。あのね、この話は、貧乏な青年がお姫様に恋をするの。





でも位が違いすぎてなかなか近づけないの。そこで、魔法のランプに住む魔人にお願いして王子様になるの。


そしてお姫様のとこに会いに行って、魔法の絨毯で空を旅するの。そこで二人は恋に落ちるの。」


幸せそうに語る


「私にもきっとこんな素敵な王子様が迎えに来てくれるはずよ。」


の目はキラキラと輝いていた


「姫には頼りになるナイトがいるではありませんか。」


に頭を下げてナイトを演ずるフレッド


「そうね、悪戯好きのナイトさん。」


はふわっと笑って再び読書を始めた




軽くかわされた


いつものことだけど


俺は結構本気なんだぜ?




フレッドは自分の部屋へ戻っていった


















深夜


はちょうど本を読み終わったところで寝ようとしていた









トントン・・・・・・








「ん?」


窓のほうから音が聞こえては近づいてみた


「フレッド?!」


突然のことで驚く

の部屋は高い

しかもこんな真夜中に・・・・・

はとりあえず窓を開けた


「フレッド。」

「お迎えに参りましたお姫様。」


笑みを浮かべ魔法の絨毯に乗ってやってきたフレッド


「え、えぇ?!」

「一緒に空の旅でもいかがですか??」


はフレッドに差し出された手を戸惑いながらとる
















「姫、いかがですか?」

「とっても素敵よ、フレッド。あなたはナイトなんかじゃないわ。」


綺麗な星空の元で2人は時を過ごす


「おぉ、なんというもったいないお言葉。」


フレッドはわざと大げさに驚いた


「アハハッ。だって迎えに来てくれるのは王子様だもの。それに・・・・」








「私フレッドのこと好きだもん。///」








フレッドの耳元でそっと囁いた


〜〜〜〜〜!!!」

「ちょっ、フレッド///」


自分の気持ちを告白し赤面しているにフレッドが抱きついてきた

はさらに顔を赤くした


「俺ってすっげー幸せ。俺ものこと好きだよ、ずっと前から。」


そして二人は星空の下で唇を交わした




fin...